名入れお役立ちコラム

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インクの違い

インクの種類で名入れボールペンを選ぶなら

普段何気なく使っているボールペンですが、主に「水性インク」「油性インク」また、技術の進化により「水性」「油性」の欠点を補った「ゲルインク」「低粘度油性インク」「エマルジョンインク」など多種多様なインクがあり、名入れボールペンを購入するにあたり迷う方も多いと思います。
現在、名前入りボールペンで人気のインクは水性・油性の欠点を補った「ゲルインク」「低粘度油性インク」が主流になりつつあります。

そこで今回は「インクの種類」とその「違い」を深掘りしていきたいと思います。

目次

  1. 水性インク
  2. 油性インク
  3. ゲル(ジェル)インク
  4. 低粘度油性インク
  5. エマルジョンインク

1,水性インク

水を溶剤として使用したインクで、サラサラとした軽い書き心地が特徴です。発色が良いためカラフルなインク色を作れます。またインクの粘度が低いので、ペン先が乾きにくく、書き出しがスムーズです。しかし水性インクは耐水性がなく、水に濡れると文字が滲んでしまいます。裏写りもしやすいので、紙の質にも注意が必要です。

<水性インクのメリット>
・軽い書き心地で、滑らかに筆記できる。
・発色が良く、色鮮やかな表現ができる。
・匂いが少なく、環境にやさしい。
<水性インクのデメリット>
・耐水性がなく、水に濡れると文字が滲んだり消えたりする。
・乾きが遅く、手や紙が汚れやすい。
・裏写りしやすく、紙の質にも影響される。

2,油性インク

有機溶剤を使用したインクで、ボールペンの中でも最も歴史のあるタイプです。粘り気が強い(高粘度)ので乾きが速く、耐水性や耐光性に優れています。また強い筆圧に適しており、複写式の伝票や領収書などにも使用できます。しかし、油性インクは書き味が重めでなめらかさに欠けるというデメリットがあります。発色も良くなくインクボテやかすれが発生しやすいです。

油性インクのメリット
・乾きが早く、耐水性や耐光性に優れる。
・耐久性があり長年保管する書類でも色褪せにくい。
・強い筆圧に適しており、複写式の伝票や領収書などにも使用できる。
油性インクのデメリット
・書き味が重めで、なめらかさに欠ける。
・発色が悪く、色の種類も少ない。
・インクボテやかすれが発生しやすい。

3,ゲル(ジェル)インク

水性インクにゲル化剤を混ぜたインクで、油性インクと水性インクのメリットを併せ持っています。水性インクのように軽い書き心地でなめらかに筆記できるのに加えて、油性インクのように乾きが早く、耐水性にも優れています。また発色も良く、さまざまなカラーバリエーションがあります。ただし、ゲルインクはインクの減りが早いため、筆記距離が短くなっています。そのため、こまめに替え芯の交換を行う必要があります。

ゲルインクの代表的な商品のご紹介

ゲルインクを使ったボールペンは、サクラクレパスが1984年に発売した「ボールサイン」が世界初の商品です。その後、三菱鉛筆の「ユニボールシグノ」、ゼブラの「サラサクリップ」、パイロットの「ジュース」、ぺんてるの「エナージェル」など、多くのメーカーから様々な商品が販売されています。

これらの商品は、共通してゲルインクを使っているという点では同じですが、それぞれに違いがあります。以下、現在主流のゲルインクボールペンの主な違いをまとめてみました。

サクラクレパス「ボールサインiD」
サクラクレパスが2020年に発売した新しいゲルインクボールペンです。インクの色はこだわりの黒インク6色展開、ビジネスシーンにも合う落ち着いた色合いです。ペン先はコーンチップで丈夫で力強く書けます。発色が良く、色鮮やかな表現ができます。軸は六角形で鉛筆のようなフィット感があります。クリップ部分がノック部も兼ねており片手で使えます。

三菱鉛筆「ユニボールワン」
ユニボールワンは、三菱鉛筆が2020年に発売したゲルインクボールペンです。インクの色は20色で、新技術ビーズパック顔料を使用した新インクで、一層色濃い文字が書け、 記憶に残りやすい効果が実証されたゲルインクボールペンです。ペン先はコーンチップで丈夫で力強く書けます。軸は白や黒を基調としたシンプルでストレートなデザインが好評です。

ZEBRA「サラサクリップホワイト軸抗菌」
サラサクリップは、ゼブラが2008年に発売したゲルインクボールペンです。ゲルインクといえば「サラサ」という程の人気で、名前の通り「サラサラ」とした書き味で、特に学生から圧倒的な支持があるボールペンです。ペン先はコーンチップで丈夫で力強く書けます。発色が良く色鮮やかな表現ができます。本体にクリップが付いており、ポケットやノートに挟める実用的な商品です。名入れ専用ホワイト軸が新しくなり抗菌仕様になりました。

PILOT「ジュースアップ クラシックグロッシーカラー」

ジュースアップクラシックグロッシーカラーは、PILOTのジュースアップシリーズに新たに追加された製品です。このボールペンは、控えめな光沢感のあるダークカラーのインキ色が特長で、ビジネスシーンでも使いやすいです。ペン先は「シナジーチップ」により、繊細で細かい文字もなめらかで書きやすいです。

ぺんてる「エナージェルエス」
エナージェルは、ぺんてるが2000年に発売したゲルインクボールペンのシンプルなエントリーモデルです。エナージェルシリーズの特徴である「なめらかな書き心地」「濃くはっきりとした筆跡」「筆跡の速乾性」を備えています。ペン先はニードルチップで細かい文字も書きやすく速乾性と耐水性に優れています。黒インクの発色が良く濃い「黒」をお求めの方に人気があります。

4,低粘度油性インク

低粘度油性ボールペンとは、油性インクの粘度を従来の約1/5に抑えたものを使ったボールペンです。低粘度油性インクは、水性インクのようにサラサラとした書き心地で、油性インクのように耐水性や耐光性に優れたインクです。低粘度の油性インクは、2006年に三菱鉛筆が「ジェットストリーム」という商品名で発売したことで注目されました。その後、ぺんてるの「ビクーニャ」やパイロットの「アクロボール」など、他のメーカーも低粘度の油性インクを使ったボールペンを販売しました。

旧来の油性ボールペンと低粘度油性ボールペンの違い

  • 低粘度油性ボールペンは、旧来の油性ボールペンよりも筆圧が弱くても書きやすく、旧来の油性ボールペンは、筆圧が強いとペン先が紙に食い込んだり、インクがボテたりすることがあります。
  • 低粘度油性ボールペンは、旧来の油性ボールペンよりも発色が良く、色鮮やかな表現ができます。旧来の油性ボールペンは、発色が悪く色の種類も少ないです。
  • 低粘度油性ボールペンは、旧来の油性ボールペンよりもインクの流れがスムーズで、ペン先が紙に引っかかりにくいです。旧来の油性ボールペンは、インクの流れが不安定で、かすれやすいです。
  • 低粘度油性ボールペンは、なめらかであるが故に滑りすぎるため、ボールペン字教室など「トメやハネ等しっかりとした文字を書きたい」方は旧来の油性ボールペンが支持されています。

低粘度油性ボールペンの代表的な商品のご紹介

三菱鉛筆「ジェットストリーム白軸」
ジェットストリームは、三菱鉛筆が2006年に発売した低粘度油性インクの先駆けです。インクの粘度を従来の油性インクの約1/5に抑えることで、滑らかで速乾性の高い書き心地を実現しました。また、インクに特殊な顔料を配合することで、耐水性や耐光性にも優れています。ペン先はコーンチップで丈夫で力強く書けます。ジェットストリームは現在国内で一番売れているボールペンに詳しくない方も聞いたことがある人気商品です。

PILOT「アクロボール」
アクロボールは、パイロットが2008年に発売した低粘度油性インクのボールペンです。ジェットストリームと同様に、インクの粘度を従来の油性インクの約1/5に抑えることで、滑らかで濃い書き心地を実現しました。またペン先に特殊技術を施したことで、紙への摩擦を減らし書き出しがスムーズになりました。ペン先はコーンチップで丈夫で力強く書けます。アクロボールは、「タイヤパターンのグリップ」が特徴です。

ぺんてる「ビクーニャフィール白軸ワイドクリップ」
ビクーニャは、ぺんてるが2010年に発売した低粘度油性インクのボールペンです。ジェットストリームやアクロボールよりもさらに粘度を低くすることで、サラサラとした書き心地を実現しました。またインクに特殊な成分を配合することで、耐水性や耐光性だけでなく、耐熱性や耐寒性にも優れています。ペン先はコーンチップで丈夫で力強く書けます。ビクーニャフィールはインクの発色も良く、24面カットの美しいグリップが特徴です。

5,エマルジョンインク

エマルジョンインクは、ゼブラが独自開発した油中水滴型のインクです。油性インクと水性インクを特殊な方法で混ぜ合わせて乳化させたもので、油と水が分離しないように安定化剤が加えられています。エマルジョンインクは、水性インクのような軽い書き味と、油性インクのような耐水性・耐光性を備えています。
エマルジョンインクと低粘度油性インクは、特徴はとても似ていますが作り方に違いがあります。

  • エマルジョンインクは「油中水滴型」のインクで、油と水が分離しないように安定化剤が必要です。低粘度油性インクは、単純に粘度の低い油性インクで安定化剤は不要です。
  • エマルジョンインクは、水分が多いため乾きがやや遅く、裏写りしやすいです。低粘度油性インクは、乾きが早く、裏写りしにくいです。
  • エマルジョンインクは、色素として染料を使用しています。染料は色鮮やかですが、色あせやすいです。低粘度油性インクは、色素として顔料を使用しています。顔料は色あせしにくいですが、発色がやや劣ります。
  • ジェットストリームに比べ、書き味がやや旧来の油性ボールペン寄りなため、滑りすぎず、しっかりした文字を書きたい方にオススメです。

エマルジョンインクボールペンの代表的な商品のご紹介

ZEBRA「スラリ白軸」
エマルジョンインクの元祖として知られるボールペンです。ペン先はコーンチップで丈夫で力強く書けます。発色が良くなめらかな書き味が好評です。グリップがパステル色なため医療関係や女性ターゲットのノベルティとして人気です。

ZEBRA「ブレン」
筆記振動を制御する特殊な機構を持つボールペンです。ペン先はコーンチップで丈夫で力強く書けます。発色が良くなめらかな書き味が好評です。軸はシンプルでワントーンカラーのスタイリッシュなデザインです。

ZEBRA「フィラーレ」
高級感のあるノック式ボールペンです。スタンダードでシンプルなデザインなのでギフトに適しています。ペン先はコーンチップで丈夫で力強く書けます。軸は金属製で重厚感があります。

いかがでしたでしょうか?
インクの違いは各メーカーの努力の賜物で、どの商品も素晴らしい品質になっており、海外の有名ボールペンにも引けを取らず、実際に海外でも日本製のボールペンが売れています。
ご使用の用途・シーンにて当店スタッフがより良い商品をご案内いたしますので、お気軽にご相談くださいませ。

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