ボールペンのインクが出ない原因とは
いざという時にボールペンが書けない。インクが出ない。そういった経験をお持ちではありませんか？仕事における日常的な業務から手紙の書き取り、メモ帳への書き込みなど、さまざまな場面で使用されるボールペンですが、それらの場面において突然インクが出ないというトラブルに見舞われると、仕事の進行に影響を及ぼすだけでなく、意外と気分的にも落ち込みます。
ボールペンを使いたいときに使えないというのは本当に困りますよね。そこで今回は、ボールペンのインクが出ない原因とそれぞれの対処法について説明します。
目次
1,ボールペンのインクが出ない4つの原因とは
◆ボールペンのインクが出ない原因①「インクが古い、または固まっている」
ボールペンのインクが出ない主な原因の一つとしてインクの乾燥が挙げられます。特に乾燥した環境や、長期間使わずに保管していた場合、インクが固まることでペン先から滑らかに出ないことがあります。これは、ボールペンの構造上、インクがボール部分を潤滑しているため、乾燥して固まると動きが悪くなり結果的に伝わりにくくなるためです。
インクの寿命は製造後2～3年程度と言われているため、購入してから時間が経ったボールペンはインクが変質して書けなくなることがあります。メーカー製のものはリフィルに製造年が記載されていますので、確認してみてください。ノーブランドや海外製の安いボールペンはリフィルに製造年の記載がなかったり、インクの質が悪くインクが詰まったり固まりやすかったりする場合もあります。
◆ボールペンのインクが出ない原因②「ペン先に傷がある、または異物が付いている」
ボールペンのインクが出ない二つ目の原因として、ペン先に傷がついている可能性があります。「ボールペンの構造」について書かせていただきましたが、ペン先のチップの構造はかなり精密な造りになっており、ペン先を出したまま落としてしまったり、ペン先を硬いものにぶつけてしまったり、また洗濯機で洗ってしまったりすることで簡単にペン先に傷がついてしまいます。
またペン先の詰まりも考えられます。ペンを使用するとき、ペン先に紙くずや塵、その他の微細な粒子が付着しやすくなります。レシートなどの感熱紙に書くと紙をコーティングしている粒子がペン先やボール部分に詰まり、インクがスムーズに出てこなくなることがあります。
◆ボールペンのインクが出ない原因③「中芯に空気が入っている」
基本的にボールペンは構造上、上向きや水平向きで書くことでインクが逆流し、インク漏れの原因になります。例えば仰向けに寝ながら紙に字を書いたり、壁掛けのカレンダーに予定を書いたりしているとペン先のすき間から空気が入り込み、書けなくなることがあります。
現場作業でどうしても壁に当てて文字を書いたり、濡れた紙に書かなければならないことがあると思いますが、「加圧式ボールペン」であれば一般的なボールペンとは異なり、空気の力でインクを押し出すため、ペン先から水や空気の侵入を防ぎ、ボールペンを逆さまにしても寒くてもインクが出るため、上記のような使用をされる方には「加圧式ボールペン」がお薦めです。
◆ボールペンのインクが出ない原因④「実はインクがない」
芯の種類によって多少違いはありますが、ペンの中にある替芯を見ることでインクの残量が確認できます。一見インクの残量がありそうなペンでも、実はペン先までインクが来ていて実際にはインクがなくなっている可能性があります。
2,ボールペンのインクが出ない時の対処法
◆ペン先を綺麗にする
ペン先にゴミが詰まった場合は、ゴミを取り除けば書けるようになります。ティッシュペーパーでペン先を軽く拭き、ティッシュペーパーの上でグルグル円を描いてみてください。紙より摩擦が強いティッシュを使うことでペン先の汚れが取れやすくなります。強い筆圧でゴリゴリこすりつけてしまうとボール部分が破損する場合があるため気を付けましょう。
ティッシュで改善しない場合は、さらに繊維が細かいタバコのフィルターにペン先をねじ込み、10～20回程度グリグリと動かしてみましょう。また油性インクの場合、消毒用エタノールを使って汚れを溶かすという方法もあります。ただしプラスチックの部品が変色したり溶けてしまう可能性があるので、ご使用には十分注意してください。
◆ペン先を温める
インクが固まってしまっているときは、温めることで書けるようになることがあります。手でペン先を包むように握って体温であたためる、または息を吹きかけてみてください。それでも書けない場合は40℃程度のぬるま湯をコップに入れ、ペン先を浸してしばらく置いておきましょう。
ドライヤーの温風を当てる、ライターの火であぶるという荒業もありますが、温度が高くなりすぎてペン先が破損したりボールペンそのものが溶けてしまう原因となりますのでご注意ください。
どの対処法にしても、一時的に復活する可能性がある方法ですので、お早目に新しいリフィルと交換しましょう。
3，ボールペン・インク出ない問題、ビジネスパーソンへの影響
営業マンにとって、ボールペンは仕事の重要なパートナーです。しかし、思わぬトラブルに直面してしまうビジネスマンも多いと聞きます。「ボールペンのインクが出ない」取ってつけるような問題かもしれませんが、それが重要な契約書を書く際や決裁を求められる状況であれば、大きなストレスとなり得ます。また、お客様や上司から信頼を失う可能性も否定できません。
営業マンならではの視点で考えると、ボールペンは単なる筆記具ではなく、相手に与える印象や自分自身の気持ちに影響を与えます。例えば重要な契約時にお客様にサインをいただく際、自身のボールペンをお渡しして記入いただく場合に「書けない」なんてことはもっての外です。また100均で売っているボールペンで高額な商品の契約はなんとなくチグハグなイメージも持たれてしまいます。
高級ブランドのボールペンを選び、ビジネスシーンでの信頼感やオーラを出す手段とすることも一つです。一方で、必要以上の高価なアイテムを持つことで、誤った印象を与えることもあります。
営業マンの取り扱う商材によって、ご自身の立場や相手の価値観を考えたうえで、適切なボールペンを選びましょう。
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